古都を歩く    1.桂離宮 (2004-12-7)

桂離宮の参観には事前に宮内庁へ申し込みをし、予約の手続きをとっておくことが必要である。所が最近この手続きが宮内庁のホームページで可能となり、手続きが極めて簡単になった。

限られた人数の参観者(今回は25名ほど)が定時20分前に集合し、受付で簡単な手続きを済ませると、待合室でビデオが放映され離宮内の説明を受ける。定時にはいよいよ参観がスタート、一団となって離宮内を案内される。一通りの説明を受けて参観は1時間で終了。以前は書院の中も参観出来たが、現在は書院内部は非公開で、池を巡って庭園を一回りするだけである。

御成門は閉じられたまま。離宮の外側には自然の竹を生えたまま中ほどから折り曲げ、枝を寄せて編んだ桂垣。太竹を一定間隔に立ち並べ、その間に小枝を横に重ね縄張りした穂垣(現在はこれも桂垣と呼ばれる)が通用門へ続き、落ち着いた感じの素晴らしいものである。

通用門、御幸門を入ると直ぐ右側に古書院、中書院、新書院(新御殿)が、突当りには衝立の松がある。見学は池に沿って左方向へ進む。池を巡って月波楼、松琴亭、賞花亭、笑意軒と、それぞれ趣向を凝らした茶室を見学して行く。茶室の内部は見ていて飽きが来ない。茶室からの眺めは天下一品。まさに別天地という感じで、どこから眺めても無駄のない完成された日本庭園だ。

池を巡り書院の前にもどり見学は終了。すでに次の参観者のグループが待っている。幸い今年は紅葉の時期が若干ずれ込み、未だもみじの赤と松の緑が鮮やかな色合いを奏で、素晴らしい眺めが楽しめた。

宮内庁の参観案内  http://sankan.kunaicho.go.jp/

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