***さよならの季節に… 〜不幸の式典 〜


、今日王座で式典がある。』

ザーボンが私にそういってきた。

『何の式典なの?』

『わからない。とにかく、正装に着替えておけ』

ザーボンは部屋を出て行こうとしてふと止まり振り返った。

。お前も正装に着替えろ。フリーザ様はお前も出席するようにとのことだ』

そしてザーボンは部屋を出て行った。

は不思議そうな顔をした。

『式典…それはどのようなものなの?』

『そうだな…例えば惑星を破壊したときのお祝いとか。
あと破壊する前の…どっちにしてもあまりいい意味では行わないよ。』

わたしはそういいながら自分の正装との正装を探していた。

『あった…さっきザーボンから聞いたんだけど…サイヤ人の人たちも出席するんだって。
良かったじゃない。べジータとあえるじゃん?』

ところがはあまり嬉しそうでなかった。

『…“また”けなされたりしないかな…』

その言葉にわたしは少しおびえた。どうしてはフリーザ様が

サイヤ人を嫌っているのを知っているのだろう。

はサイヤ人とフリーザ様のやり取りを一度も見たことがないはずだった。

『だっ…だぁいじょうぶ!たいして仲が悪いわけじゃないから!』

なんてわたしはいってしまった。はっきりいって慰めにはなっていない。

はまだ不安そうであった。

わたしはなんとか場を盛り上げようと話題を変えた。

といってもべジータが出てくることに変わりはない。

『そういえばはべジータと一回ぐらいしかあってないんでしょ?
なんでえらく心配するの?』

はまっすぐこちらに視線を向けた。

『いいえ。二回。この前べジータ様が惑星を破壊した事を報告に来たの。』

わたしは確信した。“そのとき”けなされたのかもしれない。

『そうなの。で、何か話した?』

『ええ。少し。「かわりないか」とか「あまりフリーザのいうことを気にするな」とか』

普段のベジータからは予想できない言葉であった。

『ふぅん。よかったじゃない。』

わたしは正装に腕を通してにいった。

『でも…彼、今回の式典には来ないかもね。』

『なぜ?』

『だって呼んだら「なぜ俺様を参加させない!」っていうかも。
あっ、でもべジータはともかくナッパとかならいいそうね。』

はあまりよく知らないのできょとんとしていた。

ちょうどわたしは正装に着替え終わった。

『さて、式典にいこうか。』


***

式典はにぎわっていた。

惑星フリーザのものはもちろん、フリーザに服従している惑星のものもいた。

フリーザの父、コルド大王も出席していた。

フリーザは王座の前でパンパンと手をたたき、出席者の視線をこちらに向けた。

『今宵はこの惑星フリーザへようこそ。本日は惑星の破壊を成功させるために行いました。
わたし達は今まで…』

フリーザは今までいくつ者惑星を破壊してきた事をみんなに話していた。

バンッッ!!

そのとき、部屋の扉が大きな音を立ててあいた。

べジータだった。

『フリーザ様…』

すこし顔が怒りに引きつっていた。

『なぜ我らサイヤ人を今回の惑星に参加させてくださらないのです?
今まで惑星を破壊してきたのは我々ではないですか。』

フリーザはふふんと冷笑した。

『今回は必要なかったのです。』

『必要ない…だと?』

『そうです。あなた方は今回は必要なかったのです。』

『なぜだ?今まで散々こき使って…』

『そんなに行きたいのならばどうぞ勝手にいってください。』

べジータは驚いた。もちろんザーボンやドドリア、わたしやも驚いた。

ドドリアはいかにも嫌そうな顔をした。

『なぜですか?フリーザ様!』

『ドドリアさんは黙ってなさい!』

フリーザは怒鳴った。

そしてわたしは悟った。

フリーザは最初からそれが目的ではなかったのかと。

もしかしたら彼はベジータとの関係が知りたかったのではないかと。

一同は黙ってべジータとフリーザを見つめていた。


続く